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【2025/07/05 17:12 】 |
空手基本
なぜ私が基本が大事と繰り返し言うのか。
 

例えば移動稽古をやる際、かかとを浮かさないようにと注意される

子供達がいます。

前屈立ちで逆突きをやる際、後ろ足のかかとに一瞬で体重をかけて腰を

回す方が突きに威力が出ます。

一瞬ですから前屈の体勢は崩さず腰を回し、すぐに後ろ足を伸ばし

逆突きを出します。

かかとを付ける事によって地面からの斥力を突きの威力にダイレクトに

乗せることができるのです。

しかし、かかとが浮いてしまうと足がくの字になり、かかとの方向と足首の

方向に力が二分してしまいます。

突きの威力は体重移動の速さが大事なので、地面の斥力を十分に使って

腰の回転力を増した方が威力が出ます。

ここまでは空手の突きの技術の話です。


実際、組手では基本の動きは使いませんが、前屈立ちを平行立ちに

変えたとしても、基本で養成した腰の回転は生かす事ができます。

引き手においても次の攻撃のタメ、そして腰の回転を補強するという

意味において組手に応用できる訳です。

組手では、動きやすさと受けやすさでバランスを取る為に、基本の動きを

いくらか省略しますが、基本そのものを無視しているわけではありません。

つまり、基本稽古とは、組手にそのまま生かせるものではないですが、

組手に必要な鍛練方法の一つなのです。


・号令をかけて練習することで、反応速度や集中力を高める。

・移動基本で、体重移動の速さを養成する。

・不安定な立ち方を練習することで、足腰の鍛錬をし、バランスや筋力をつける。


このように、基本稽古には色々な要素が含まれています。

基本は一つ一つの技の要素を抜き出し、強く、正しく極められるようにするもの

なのです。


運動神経が優れて素質があると言われる人や勘の良い人は、色々な相手と

たくさん組手をやっていく中で自然と技の動きを身に付けていきます。

いわば「勝手にうまくなって、試合にも勝てるようになる」

しかし、ある程度のレベルに達した時、次の段階へ上るのに足踏みしてしまいます。

その時になって初めて基本の必要性を感じると思います。

基本は確実に上達できる、階段のようなものです。

上のレベルにいけばいくほど、素質だけで上達していくのは難しくなります。

何度も優勝した人や多くの指導者が基本の重要性を口にするのは、そのためでは

ないでしょうか。

空手はトップレベルの素質や特別な人だけのものでありません。

全ての人に開かれた武道として存在することこそ、意味があります。



あせらず一歩々、一つの技を身体で覚えるまで繰り返すこと。

〖これが稽古の基本です〗







 







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【2012/10/25 12:28 】 | 支部長ブログ | 有り難いご意見(0)
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